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Channel: SONG OF LIFE~遺伝性卵巣がんと生きる~
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人生はにゃんとかなる(再発治療終了から11か月めの経過観察)

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こんな本を購入してみました。





人生はにゃんとかなる!
Life Works Itself Out.

いわゆる啓蒙本です。
私はこの手の書籍には手をださないのですが、
とにかく可愛らしい猫の写真に惹かれて、
財布の紐が緩んでしまった。
(* ̄∇ ̄*)




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆



さてさて。
9月の経過観察での白血球値は2200と、
低空飛行すれすれの微妙な数字でして。



猫好きにはニャンニャンオーオーで、
たまらん数字並びなのだが(笑)
抗がん剤治療が終了してから10か月もたつのに、
回復するどころか右肩下がり。
それってどうなんだろう?



というのも、実は密かに気にしていたのが
2次癌のこと。




卵巣癌のプラチナ製剤を中心とした治療や
再発治療薬のエトポシドの多量服用が、
二次性白血病のリスクを上昇させることを、
ネット等の情報からそれとなく知っていた。




だが私は、抗がん剤が良く効くといわれている漿液性の遺伝性卵巣癌患者である。
プラチナ製剤の治療から受ける大いなるベネフィットは、
わずかな白血病のリスクに勝るものだと確信していたので、
全く気にもとめないでいた。




むしろどんなに副作用やアレルギーが恐ろしくとも、
2次癌のリスクが高まろうとも、
そう遠くない将来に再々発治療を受ける時は
プラチナ製剤を含んだレジメンでの治療を切望しているぐらいだ。




例えるなら
「いたぶられても、なじられても
プラチナさまに一生ついていく覚悟でございますわ!」
的な・・・?
ほほほ。まるで昭和演歌の女だわ。
(…ってあたしゃ昭和生まれだった(笑))




だけど、ゆらゆらと低空飛行を続ける白血球の数字を実際見てしまうと、
正直がっくりくるし、

「アタシの骨髄どないなってんのだろう?
疲弊どころか破壊しちゃったんじゃなかろうか?
二次がんだいじょうぶなのかな?」


と不安の芽がニョキニョキと芽吹いてきちゃうわけでして。
(。´Д⊂)



*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆



そんなこんなでやってきた
10月の婦人科経過観察デイのこと。
(またもだいぶ前の話で恐縮です)



診察室にはいるやいなや、
挨拶もそこそこに、
主治医の菊正宗先生にたたみかけるように質問を投げかける
不躾(ぶしつけ)もののワタシ。

「先生、白血球はどうでしょう?上がってますか?」

またそんな心配してるんか。しょうがないなぁもう。
といった雰囲気の菊正宗先生。

「えーっと・・・3000あるよ。」

「えええ?3000もあるんですか?
やったぁ!ヽ(*´▽)ノ:*:・'°☆」

「ふふふ」


あらあら。
先生もポーカーフェイスを崩してニッコリ嬉しそう。



「実は・・・先月あまりに低かったので色々心配しちゃいまして、
今月も低かったら、骨髄穿刺(白血病の検査)をお願いしようかと・・・」


ここで顔つきがキリリと変化する菊正宗先生。

「ない!絶対そういうことないから!(ピシっ)」

うわぁー。
そのキッパリと断言される、力強いお言葉に惚れ惚れ~.:*:・'°☆・:*:
いやもとい、ハッと目が覚めました。
(;°皿°;)




思いおこせば昨年の肝臓転移の再発治療の時、
抗がん剤の量を微調整しながら骨髄抑制をうまくかわし、
テンポよく投与のタイミングを見計って、
尽力してくださった菊正宗先生に、
二次がんの疑問をぶつけたこと自体が愚問だったのだ。(´Д`:)
思うに 長年の経験から、
治療の方針や匙加減に自信があるのだろうなぁ。




つうことで今回久しぶりに3000まで上がっていたので
この状態をキープできればヨシ!
今後それが無理でも、
2000台をキープできれば御の字ということで、
余計な心配は捨てておこう。




先生いわく

「(白血球が低い)そういう患者さん、
実は結構多いんだよ~」

だそうですから。(*´ω`*)



*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆



さて再発治療終了後11ヵ月めの血液検査の結果を、
いつものように備忘録として。
(10月23日採血。だいぶ前ですが汗)



白血球 前々回2800→前回2200→今回3000
(正常値3500~8500)
赤血球 前回4.00→前回→3.91→今回3.84
(正常値3.70~4.90)
血色素 前々回12.8→前回12.1→今回12.1
(正常値11.5~15.0)
血小板 前々回175→前回150→今回171 
(正常値150~350)

CA19-9・・・9→8→8→8
CA125・・・5→6→5→6
内診もエコーも異常なし。



ところで最近お酒を飲む機会がぐっと増えているのだが、
どうもいまいち調子が悪く、2日酔いになることもしばしば。
あわよくば制吐剤の処方をお願いしたく、
そのことを相談してみた。



「先生、最近少し(←?)飲むだけで、気持ち悪くなっちゃうんです。」

「へぇー。」

「病気以前はそんなことなかったんですけどねぇρ(・・、)」

「やはり歳には勝てないんじゃないの?」

「・・・・・・・・・( ̄Д ̄:)」


↑さらりとスルーしてかわすワタシ(笑)

「ということで、プリンぺラン処方していただけないでしょうか?」

「え?そんなことに(使うの)?」

「は、はい・・・・(ドキドキ)」


うーん…と考えながら、
しょうがないなぁとプリンぺランを処方してくださいました。
(わーい。これで心おきなく飲食できます♪)



「ところで先生は全く飲まれないんですよね?」

「いやー飲みますよ。」

「ほぇー意外ですね。飲むようにはまったく見えませんね?」

「ふふ・・飲まないとやってけないよ。(フッ…)」


あらららら?
これまた哀愁漂う意外な発言が!
まぁそれだけストレスの多いお仕事というわけでしょうなぁ。
(* ̄ー ̄)



てなわけで暗くしめりがちな婦人科診察室で、
明るくアルコールの話でしめて終了。
(。-人-。)ちーん。



誘惑は目に入らない場所へ
Place temptations out of sight.




処方していただいたプリンぺランも
絶賛大活躍中なり。
(↑おい…)




【二次癌(二次性発癌)とは】

がんの治療として受けた抗がん剤や放射線治療により
別のがんが二次的に発生してしまうことをいいます。

シスプラチンなどの白金製剤はDNA鎖にクロスリンクを形成して
細胞分裂を阻害して抗がん作用を発揮しますが、
正常細胞の遺伝子変異も引き起こします。

シスプラチンの治療後に白血病の発症率が高まることが、
卵巣がんや精巣がんの患者を追跡した研究で報告されています。

白金製剤を含む抗がん剤治療を受けた卵巣がんの患者では、
白血病の発症の相対リスクは4倍に上昇し、
投与を受けた量が増えるほど発症リスクは上昇しています。
放射線治療を併用すると、その発症率はさらに上昇します。



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