なんとなく見ていたTVコマーシャルが、
いつのまにやら気になって、
頭から離れなくなってしまう。
そん経験ないだろうか?
いまアタシが気になって仕方ないのが、
東京ガスのCMに登場する電気ウナギイヌである。
黒くて、短足で、たらこくちびるで、尻尾がうなぎという
そのブサ可愛いキャラクターに心を奪われて以来、
公式サイトの動画を繰り返し見ては、
ニンマリと鼻の下を伸ばしてる始末。
今をときめく長谷川博巳とのコラボレーションがまたいい。
「天国の階段」で演じる、冴えない表情の無資格医役や、
「八重の桜」のキリリとしたお侍役もいいなぁと思っていたのだが、
このCMの長谷川さんもなかなかどうして、
コミカルでいい雰囲気をかもしだしている。
『エネファーム 電気ウナギイヌ・ギター編』→★★★
電気ウナギイヌの表情が実に多彩で、
涙目でウルウルさせるところや、
短足足でトコトコ歩く仕草が、
たまらなく愛嬌があって背中がゾクゾク。
「ボルトとワット、どっちが電圧だぁー」
そんな歌詞にもわろたし、
お腹のコンセントに差し込むときの、
「あん・・・」の表情もキッチュでまたよろし。
惚れた!惚れてもうたわ。
:*:・( ̄∇ ̄+)・:*:
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
ところでウナギイヌの生みの親は、
天才バカボンを生んだ漫画家、赤塚不二夫氏だが、
晩年は食道がん、脳卒中による植物状態と、
病に伏した日々を送られた。
食道がんが発覚して余命を告げられてからも、
化学療法を一切行わず、民間療法の道を選び、
「お酒がお友達だから」というほどの酒好きで、
断酒はせず、我が道を歩む。
マスコミの取材を受けて、こんな言葉を残している。
「人間、笑うっていうことがすごく大事なんだ。
おもしろおかしく生きるのが一番。
人間の顔の筋肉は、笑いやすいようにできている。
笑うのに顔の筋肉はあまり必要としないけど、
泣くのにはたくさんの筋肉を必要とするんだから…」
常に笑いに思いを巡らして
面白おかしく生きることに
人生の全てを注いだ赤塚不二夫氏。
そして彼が残したウナギイヌに、
なぜかいま癒されている。
これでいいのだ!
こんな人生でいいのだ!
そんな風に飄々と明るく生きていけたら、
どんなに心が軽くなるだろうと、
残された人生をおもう。